JP Circularity in the Built Environment 2025
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2050年時点で期待される再循環建築資材の市場ポテ ンシ ャ ル 図 4
再循環された建築資材
6,000億米 ドル
追加資材¹
1.7兆米 ドル2050年に必要となる
改修事業用の建築資材
2.3兆米 ドル
改修建物資産
戸 建 、 マンション、 アパ ート、
商業用建物、 産業用建物
改修工事の範囲
断熱材、 窓、 被覆材、 天井、
屋根、 ドア 、 空調3、 取付器具、
照明約50%
除去された建築資材の
再循環
約50%
除去された建築資材のうち
埋立地に送られた量²
投入建築資材 除去された建築資材 再循環された建築資材
注記:説明用の一例
1. 除去され埋め立て処分された建築資材に代わって使用される資材、および単板ガラスを複層ガラスに交換するなど、必要と認められた追加資材もすべて含む。
2. 廃棄された建築資材は、主に労働やサービスなどで構成される非資材系の改修事業市場の一部と して扱われる。 3. 暖房・換気・空調(HVAC)システム。
出典:マッキンゼーによる分析
さ らに、建築資材の循環利用によ って 、2030 年に
は最大 2 億 ト ン、2050 年には最大 5 億 ト ンの CO 2e
排出を回避するこ とが可能とされている 。これは、
新たに建築資材を生産し、輸送した場合の排出量と
比較した数値である。重量ベースでは、これらの循
環建築資材の大半を占めるのはガラス、鉄鋼、ミネ
ラルウールなどになるだろう。特に、 断熱材セクター
は改修の影響が大きな分野の一つである。 なぜなら、
グラスフ ァ イバーやミネラルウールなどの従来型断
熱材だけではなく 、バイオベースの代替断熱材への
需要も高まると見込まれているからである。
建築資材によ っては、解体、再利用、リサイ クルの
しやすさによ って循環利用率(リサイ クル率)にば
らつきが出ることが多い。例えばアルミニウムは、
2050 年までに約 95% のリサイクル率が見込まれて
いる。これは EU の「サーキュラー・アルミニウム行
動計画 ²³」などの取り組みに支え られた成果である。 一方で、プラスチッ ク 、コンク リー ト、石膏ボー ドの
リサイ クル率は、一般に低い。分別が難し く 、添加
物の含有、ダウンサイ ク リ ング(元の資材よ り も品
質や価値を下げた再利用)などの要因から、リサイ
クル製品の構造的な強度が元の製品よ り も劣るため
である。建築資材の取り扱いや、リサイ クル基盤の
地域差もまた、リサイ クル率のばらつきの原因とな
る。
住宅セク ターにおける循環型改修事業に使用する建
築資材の量と関連コス トを見る と 、建築資材需要と
リサイ クルの現状が分かる(図 5) 。単世帯住宅のリ
サイ クル率はすべてのタイプの建物を合算した平均
よ り も高い。これは主に、高いリサイ クル率での建
築資材の再利用が大き く 期待できるからである。鉄
鋼、ガラス、アルミニウムの再循環量は高く 、中で
もアルミニウムの建築資材と しての価値は他のどの
資材よ り も高い。
建造環境におけるサーキュラリティ : 改修事業の新たな可能性を切り拓く
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