JP Circular Transformation of Industries 2025
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シスコは、2025 年度までに 100% の新製品と包
装材に循環型設計原則を組み入れる という目標を
発表している。 この野心的な目標を達成するため、
同社は様々な方法を用いてステークホルダーの参
加を要請。あらゆる部門やレベルを通じて賛同を
促し、実行を加速している。さ らに、目標に対す
る進捗状況を追跡し、従業員のイノベーシ ョ ンを
評価するための得点方式を開発している。また、2024 年度時点で 7,000 人余りの従業員が循環型
設計の研修を終了 しており 、従業員に循環型設計
プログラムの発展に関わっても ら うため、幅広い
フ ィ ー ドバッ クの仕組みを構築している。
戦略的なターゲ ッ ト設定
寿命延長ソ リ ューシ ョ ンを最も評価しそうな顧客と
顧客セグメン トを体系的に特定する。顧客のニーズ
に合わせた包括的な顧客エンゲージメン ト戦略によ って 、製品のライフサイ クル全体にわたって提供
するサービスを明確にする。 再生品の価値を示し (例
えば、コス トの削減、排出量の削減、性能の向上
を数値で表す) 、製品の品質に対する信頼を築く 。B
研究所向けに機器やソフ ト ウ ェ ア 、 サービス、 消耗
品を提供しているグローバル企業のアジレン トも、
価格志向の顧客(例えば大学やスター トア ッ プ企
業)や、最新世代の製品を必要と しない/欲しい
と思わない顧客に、整備済みの研究用装置を販
売するこ とで、新たな利益プールを開拓している。 同社は整備済み製品の売上で前年比 25% の増加
を達成した。これは、整備済み製品に新品と同じ
保証を提供し、品質管理に十分な投資を行う こ と
で、顧客の信頼確立に尽力した結果である。
ロッ ク ウ ェル・オー トメーシ ョ ンは、顧客のポータ
ルサイ トからア クセス可能な持続可能性計算機を
使用して、顧客に修理ソ リ ューシ ョ ンへの参加を促
している。 顧客はこれによ り 、 新品の購入時と比べ、
修復した場合の二酸化炭素、電力、廃棄物の削減量を追跡するこ とができる。顧客が自社のサス
テナビリテ ィ レポー トに持続可能性計算機で算出
したデータを使うことができることも、さらなる需
要を生み出している。
製品ライフサイクルにわたるコネクテ ィビテ ィ
強化
寿命延長ソ リ ューシ ョ ンは、中古製品を追跡・監視
する能力に依存しており 、企業はデータや技術を革
新的な方法で活用するこ とを求められる。中古製品
の所在を探し出すこ とは今なお大きな課題だが、バ
リ ューチ ェーン全体におけるデータ と技術の活用に
よ り 、克服が可能だ。また、販売後の製品の使用
法から消耗状態までをリ アルタイムで監視するには、
データのコネクテ ィ ビテ ィ (接続性) が不可欠である。モノのインターネッ ト(IoT)のアプリケーションは、
寿命延長措置の実施に適切な時期を特定し、資産
をできるだけ長期間、最大限の価値を保てるよ うに
するのに役立つ。企業は使用状況やその他のデー
タから得た洞察を用いて製品の設計、性能、耐久
性を向上させるというように、循環型ソリューション
と IoT との相互作用によ って、ポジテ ィ ブなフ ィ ー ド
バッ ク・ループを生み出すこ ともできる。C
高級ライフスタイル企業のラルフ・ローレンは、世
界経済フ ォーラムおよび選抜されたメンバーと共同
で、デジタル製品 ID システムを主導。これによ り 、
再販業者は製品が正規品であるこ とを QR(クイ ック レスポンス)コー ドで素早く 認証するこ とができ
るため、リユースの有用性が高まる と同時に、ブ
ラン ドア イデンテ ィ テ ィ の保護、中古市場における
顧客体験の向上が可能になる。
産業のサーキュラー・トランスフォーメーション: 真の経済価値を解き放つ
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