JP Circularity in the Built Environment 2025

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循環型改修に特化 した資金調達方法 BOX 10 循環型改修事業では、エネルギーコス ト 、修繕、 メンテナンスで節減される費用を資金に充当する こ とができる。例えば、英国のソーシャルハウジ ング企業は、エネルギーが溢れ出す という意味の 「エナジースプロング(Energiesprong) 」 と名付けた改修事業プロジ ェ ク ト44に融資を行った。その 費用は長期的に削減される入居者のエネルギーコ ス トや将来的に抑え られる修繕やメンテナンスコス トを合算して回収される45。 このアプローチもまた、 循環型改修事業に適用できるだろ う。 認証と保証は、循環型バリ ューチ ェーンへの移行を 促す重要なイネーブラーであ り 、今後さ らに広く 活 用されるこ とが予想される。設計者、メーカー、リ ノベーシ ョ ン業者は、定評のある認証制度を採用す れば循環型プロジ ェ ク トの信頼性と品質を確保する ことができる。例えば、LEED(エネルギーと環境 に配慮したデザインのリーダーシップ) 、 パッシブハ ウス(Passive House) 、DGNB( ドイツ持続可能建築協会) 、 BREEAM(英国の建造環境性能評価手法) などの認証は、高いエネルギー効率や持続可能性 基準を満たすための実践的なガイ ドと して活用する こ とができる。どの認証制度にもそれぞれ独自の基 準や重点分野があるが、環境に配慮した建築の取 り組みを目指している という点では一致している。 バリ ューチ ェーン全体を網羅する戦略的なパー ト ナーシッ プの構築は、 サーキュ ラ リテ ィ への包括的ア プローチを進めるために欠かすこ とができない。ス テークホルダーの協働によ って 、リ ソースや専門知 識、資金の集約・共有が可能になる。前回の白書 でも浮き彫りになったように46、建造環境は分散的 で細分化した状況にあ り 、資源の循環を整備するに は広い範囲での連携が求められる。このセク ターに 属するプレイヤーの多くは、 従来のようなリニア(直 線)型サプライチ ェーンの関係性を持たないため、 循環型建築資材のための統合、パー トナーシッ プ、 標準化された要件が絶対的に必要だ。ステークホ ルダーが協力すればこれらの課題を乗り越え、業界 全体で持続可能な取り組みを広めていく こ とが可能 になる。3.6 認証と保証 3.7 パートナ ーシップと協 働 建造環境におけるサーキュラリティ : 改修事業の新たな可能性を切り拓く 23
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