JP Circularity in the Built Environment 2025
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内包二酸化炭素とは、建築資材の採掘や製造工程、
資材や設備の現場への輸送、 および建設作業から排
出される二酸化炭素であ り 、建物のライフサイ クル
全体の排出量の最大 50% を占める11。内訳を図 1 に示す 。改修事業によ って建物資産のライフスパン
を延長するこ とで、新築と比べて全体の二酸化炭素
排出量を 50 ~ 75%削減できる可能性がある12。
一般的に、改修事業は新築事業と比較して 、総保
有コス トの低減と建設期間の短縮を見込むこ とが
できる。すべてが新築である建物と比べる と、改修
ではコス トを最大で 77% 抑え られる可能性がある。
改修とは、既存の建物をア ッ プグレー ド し、エネル
ギーの無駄を減ら し 、温室効果ガス排出を抑え る
アプローチであ り 、具体的な方法には、断熱材の 改良、建物の外装の機能向上、暖房、換気、冷却
空調(HVAC)システム、取付器具や照明の交換な
どがある。また、既存建築物の構造をできる限り保
存、 保持する。こ う した構造には鉄鋼やコンク リー ト
などが使用されているこ とが多く 、これらの建築資
材は内包二酸化炭素の最大の発生源である。改修事業の新たな可能性
二酸化炭素換算 (CO₂e) 排出量 (内包二酸化炭素と改修事業中に発生す る ものの両方) 図 1
約3年 約1年
約30年
修理、 交換、 改修によ って
定期的に現れるピーク
工事作業開始前の内包二酸化炭素 (過少報告されるこ とが多い)
1 2 3 4
建築資材の調達
大量の資材を製造する際に、
炭素集約型の生産工程によ り
生じる1
オンサイト (現場) での建築
大型建設車両が消費する燃料
およびその他のスコープ3排出
から生じる 2
工事作業
暖房、 水、 電力の消費、 その他
のスコープ3排出から生じる3
建物の寿命
解体および廃材処理から
生じる4
注記: 二酸化炭素排出量は、建物資産区分、地理的要因や個々のプロジ ェ ク トの環境・社会・ガバナンス(ESG)アプローチなど、その他様々な要因によ って大
きく 変わる場合がある。
出典: 「Embodied carbon and the industry’ s role in reducing global emissions(世界の二酸化炭素排出量削減に内包二酸化炭素と産業界が果たす役割) 」 、
AECOM、2022 年、 「Methodology to calculate embodied carbon of materials(建築資材の内包二酸化炭素の計算手法) 」 、英国王立公認測量士協会(RICS) 、
2015 年 2 月、 「Whole life carbon assessment for the built environment(建造環境におけるライフサイ クル全体の炭素評価) 」 、RICS、2017 年 11 月
建造環境におけるサーキュラリティ : 改修事業の新たな可能性を切り拓く
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