JP Circularity in the Built Environment 2025
Page 7 of 30 · WEF_JP_Circularity_in_the_Built_Environment_2025.pdf
スマー トサーフ ェ ス BOX 1
スマー トサーフ ェ スとは、環境条件に適応し、反
応できる最先端の建築資材、つま り コーテ ィ ング
を指す 。通常よ り表面アルベ ド(反射率)が高い
ため太陽光を多く 反射し、建物の効率性を高める
役割を果たす 。こ う したサーフ ェ スは改修事業に
部分的に取り入れるこ とができ、 建物のエネルギー
消費や環境負荷をさらに抑え るこ とができる。例えば、 「スマートサーフェス・コアリション」と
米国メ リーラン ド州ボルチモア市は、市全体にス
マー トサーフ ェ スを導入するこ とによ って、30 年間
で 1,700 万 ト ンの炭素排出量削減が可能である と
見積も っている。また、純現在価値(NPV)での
経済効果を推定 135 億米 ドルと算出している。
出典: ス マ ートサ ーフェス ・ コ アリション14
IEA が示すネッ トゼロ排出へのロー ドマッ プでは、現
在の建築ス ト ッ クのう ち、2030 年までに 20%、2040
年までに 50%、 2050 年までに 85% 以上をゼロ ・ カー
ボン対応にする必要がある と述べている。これらの目
標を達成するには改修事業の実施率を(2024 年の
1% 未満から)2030 年までに年率約 3%、2050 年ま
でに年率 4% へと引き上げる必要があるだろ う15。
現在、欧州連合(EU)における建築ス ト ッ クの約
75% がエネルギー効率の悪い状態にある16。他の地域でも、エネルギー効率の悪い建物の割合はお
そら く 同程度かそれ以上であると考え られるが、信
頼できるデータがないため、断言はできない。2050
年までに年率 4% という 、IEA が掲げる改修実施目
標を踏まえ る と 、世界の改修事業市場では 2024 年
から 2050 年にかけて年平均 8% の成長が期待され、
その市場規模は 5,000 億米 ドルから 3.9 兆米 ドルへ
の拡大が予測される17(図 2) 。この成長率は、同
期間に年平均 4% の成長が見込まれる建設市場全
体の成長率を上回るものだ。
IEAネ ッ ト ゼロ目標達成に向けた世界改修事業市場規模予測 (単位 : 兆米 ドル、 2022年〜2050年) 図 2
0.00.51.01.52.02.53.03.54.0
年平均成長率 (CAGR)2022 2024 2030 2040 20508%3.9
3.4
2.9
0.5
0.2
注記: ヨーロッパの改修事業市場をも とに、世界市場全体の規模を推計
2050 年ま での IEA ネ ッ ト ゼロシナ リ オ達成に必要な改修事業率:
北米 2030 年までに 3%、2050 年までに 4%
ヨーロッパ 2030 年までに 3%、2050 年までに 4%
アジア太平洋地域 2030 年までに 3%、2050 年までに 4%
ラテンア メ リ カ 2030 年までに 2.3%、2050 年までに 3%
中東と アフ リ カ 2030 年までに 2.3%、2050 年までに 3%
世界の建物資産比率: 北米 7%、ヨーロッパ 11%、アジア太平洋地域 60%、ラテンア メ リ カ 8%、中東と アフ リ カ 14%
出典:マッキンゼーによる分析
建造環境におけるサーキュラリティ : 改修事業の新たな可能性を切り拓く
7
Ask AI what this page says about a topic: