JP Global Lighthouse Network 2025
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規模拡大に向けた資産化 2.3
資産化とは、組織全体にわたるスケーラブルなデジ
タル ト ランスフ ォーメーシ ョ ンのために、再利用可能
なソフ ト ウ ェ ア資産(アセッ ト)の開発、管理、展開
を体系的に行うアプローチを指す38。
プレイブックなしで新しいユースケースを試験運用
する場合は、試行錯誤しながら学ぶ必要がある 。
しかし今日では、多く の応用例が成熟してきている。
2024 年のほぼすべての新しいライ トハウスは、拠点
の評価に提示された ト ッ プ 5 のソ リ ューシ ョ ンと して、
生産スケジ ューリ ング、予測メンテナンス、または施
設管理のためのソ リ ューシ ョ ンを提示している。ライ
トハウス発のブレークスルーは、 これらのソリ ューシ ョ
ンを展開するスピー ドと規模である。イノベーシ ョ ン
は「資産化」であ り 、これはソフ ト ウ ェ ア業界が長年
活用してきた手法である。実稼働環境における資産
化とは、現場作業員が専門知識を持たずにデジタルソリ ューシ ョ ンの力を活用できるよ うにするための、
組み立て可能かつど こからでもア クセス可能な標準
マニュ アル、手順、ツールの作成を指す。
組み立て可能なアセ ッ トの展開
組み立て可能性を意味する「コンポーザビリテ ィ 」
とは、部品の組み立てや再構成を可能とする柔軟
性を重視した設計原則であ り 、システムの機動性を
高める。ライ トハウスは、コンポーザビリティに重
点的に取り組むこ とで、変化するビジネスニーズに
適応する柔軟性と拡張性のあるインフラを開発し、
大規模な混乱を伴う展開ではなく 、よ り迅速なイノ
ベーシ ョ ン 、市場投入までの時間の短縮、段階的
な改善を実現している。 2024年に
新たに認定された
ほぼすべての
ラ イト ハ ウス が 、
ト ッ プ5のソ リ ュー
ションとして、 生 産
スケジューリング、
予 測メンテナンス、
または施設管理
ソリュ ー ション を
提 示している。
シーメンスは、自社の工場でソフ ト ウ ェ ア部門が配布したソフ ト ウ ェ アを使用したいという強い要望から、異
なるソフ ト ウ ェ アやシステムを効果的に組み合わせるこ とのできる仕組みを確立した。 補完的なアプリケーシ ョ
ンも、ほとんどがこの仕組みの上で開発されている。ビジネスケースの最適化には、こ う したアプリケーシ ョ
ンをソフ ト ウ ェ アプロバイ ダーとの共同開発で開発し、外部顧客にも販売するこ とが求められる。これによ り 、
再利用可能なテク ノロジー資産が増え、現場でのイノベーシ ョ ンが可能になる39。
ライ トハウスは、すべてのオペレーションを唯一の
ものと見なし、現地の状況に合わせて調整する柔軟
性と、長期にわたって同じ基本構造でスケールア ッ
プが可能な頑丈性を兼ね備えたアセッ ト とツールを
必要とする40。そのために、ク ラウ ドベースのコンテナ化されたマイクロサービス、多様なシステムや
プロセス間で通信可能なアプリケーシ ョ ン・プログ
ラミング・インターフ ェース(API)やデータモデル
など、組み合わせ可能な要素を持つアセッ トを設計
するこ とで、これを実現している(図 12 を参照) 。
ラ イ トハウ スは、 組み合わせ可能なア セ ッ トの作成において標準化と柔軟性のバラ ン スを取 っ ている 図 12
柔軟性
構造と標準プロジ ェ ク ト を小さ く 自己完結型に分け、 個別に開発、
検証、 導入す る こ とによ り 、 迅速な反復を可能にす る
‒ モジ ュ ール式の API を展開 し、 新しいチャネルに迅速に
対応する
‒ 独立したテス ト と展開を可能にするため、 アーキテクチャ
を分離 する
‒ マイクロサービスを使用する - よ り小さ く 自己完結した
アプリケーシ ョ ンをそれぞれ特定の機能に割り当てる
容易に再構成または交換可能なコ ンポーネン ト を
使用 した設計シ ステ ムに よ り 、 既存のモジ ュ ールの
再利用を促進す る
‒ さまざまなアプリケーション、 ソフトウェアスイート、
クラウ ドにまたがるモジュール型アーキテクチャに
「クラス最 良 」 のアプローチ を採用する
‒ 統合と プロセスの変更を容易に し、 迅速な導入と
スケールアップを可能にするクラウドネイティブ なインフラと信 頼 性 の 高 い
データ管理シ ステ ムを構築 し、 継続的な社内開発と
イノ ベ ー ション を 可 能 に する
‒ クラウドネイティブ なインフラ 、 コードとしてのインフラ、
自動化を活用し、 柔軟なアーキテクチャを実現する
‒ 信頼性の高いデータ管理戦略 を確立する
‒ 社内での継続的な能力構築を目的と した独立開発を
サ ポ ート する
開発の指揮と ベス ト プラ ク テ ィ スの共有を一元的に
管理、 監督す る こ と で、 新たなニーズへの迅速な
対応を可能にする
‒ アジャイルや DevOps などの開発手法を活用する
‒ API 統合のベス ト プラ クテ ィ スに関する ガイダンスを
提供 し、 統合されたデータパイプラインを実現する
‒ 「ジャーニーサービス」 を利用 して、 異なるドメイン
サービス間の連携を行う小さなパッケージに分割する 常にシステムが自律動作できるよ う構築する
開発を一元化、 標準化する モジ ュール性を考慮したシステム設計
出典: ガ ートナー41、グローバル・ライ トハウス・ネッ トワーク。例 シーメンス
グローバル・ライトハウス・ネットワーク: デジタルトランスフォーメーションのインパクトとスケールアップを推進するマインドセットの変化
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