JP Putting Skills First 2024
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図 3 は、今後 10 年間で大量の求人が見込まれる
職種を、米国労働統計局が予測したものである。こ
れらの職種の中には現在、従業員の大半が学位を
持つものもあ り 、一部の専門職では、依然と して公
的資格が必須条件である。こ ういった事例では、パ
ブリックセクターのリーダーたちや企業、市民コミュ
ニテ ィ が協力して必須資格取得の間口を広げ、その
職業の魅力、質、賃金といった根本的な側面を高
めていく 必要がある。
それ以外の職種については、学歴要件を緩和しな
がらスキル評価を重視するこ とによ って、新しい人
材のパイプラインが開かれ、労働力不足を食い止めるこ とが可能となる。また、衰退傾向にある職種
から成長傾向にある職種へと人材を移動する支援
が可能となるだろ う。今後 5 年間で構造的な離職
が雇用の 23% に達する と予想される中、スキルを
最優先すれば労働市場の変動の振れ幅を抑制する
ことが で きる9。具体的には、他のやり方でスキル
を評価できる限り学歴については臨機応変に扱い、
従業員は専門的な仕事に就く こ とのできる専門資格
を手頃な価格で、事情に応じて取得できるよ うにな
ればよい。その資格を雇用主が受け入れ、学術機
関がそのレベルを保証する必要がある。
現在、グローバル企業のう ち、学歴要件をなく せば
今後 5 年間自社への人材供給が増え る と考え ている
企業はわずか 6% である。さ らに、学歴要件を撤
廃すれば、 従業員のダイバーシテ ィ 、 エクイテ ィ(公
平性) 、インクルージ ョ ン(DEI)が高まる と回答し
た割合は、わずか 22% であった10。図 4 では、主
要セク ターの雇用主と従業員から得たデータを示し
ている。こ こ では、各セク ターで学位取得を主な採
用基準と している企業の割合と 、PwC のグローバ
ル従業員意識 / 職場環境調査『希望と不安』2023
における従業員の意見(取得資格が業務に役立っ
ているかど うか)をも とに、調査結果をま とめた。
全ての業界で、自分が取得した公的資格が今の業
務に役立っている と回答した従業員はわずか 54%
だった11。教育と ト レーニング、医療とヘルスケア
といった、肩書きや資格に関する制度が整っているセク ターですら、自分が取得した公的資格が今の業
務に役立っているかという問いに否定的な回答を し
た従業員が 40% 近く 存在する。
図 4 はまた、学位についての要件を柔軟に扱う こ と
で、ダイバーシテ ィに富んだ人材をこれまで以上に
確保できると強く確信するセクターを示している。
具体的には、農業と天然資源(調査対象組織の
36%) 、 宿 泊 施 設、 飲 食、 レ ジャ ー( 同 33%) 、
自動車と航空宇宙(同 30%) 、 医療とヘルスケア (同
29%)などが挙げられる。
自動車と航空宇宙
プロフェッショナルサービス教育とトレーニング
医療とヘルスケア
ケア、 個人サービス、 福祉
ITとデジタル通信金融サービス不動産
宿泊施設、 飲食、 レジャーメディア、 エンターテイメント、 スポーツ
非政府組織、 会員制組織エネルギーと素材
サプライチェーンと運送農業と天然資源政府とパブリックセクター
消費財の小売と卸売インフラ関連製造学位要件についての企業戦略 2023年~2027年
(調査対象組織におけ る割合)従業員の意見
(従業員における割合)
貴社が大量採用する
仕事には、
学位が必要である学位要件をなくせば、
人材確保が
しやすくなる学位要件をなくせば、
従業員の
ダイバーシティが高まる取得した公的資格が
業務に役立っている
70%
65%
55%
55%
53%
50%
50%
50%
48%
40%
40%
40%
35%
32%
29%
29%
27%72%
6%
3%
5%
4%
5%
15%
5%
9%
10%
4%
8%
2%
8%
6%
47%
6%
4%4%
22%
29%
18%
20%
30%
6%
20%
26%
25%
23%
36%
10%
12%
33%
24%
24%
21%8%
62%
63%
52%
53%
52%
n/a
54%
50%
46%
51%
50%
55%
53%
n/a
n/a
48%
47%55%
出典
世界経済フォーラム 「仕事の未来レポート2023」、 PwC 「グローバル従業員意識/職場環境調査『希望と不安』2023」学歴要件を取り払うことに関する企業戦略と従業員の意見図4
ス キ ル ファースト: 効率的かつ公平な労働市場構築の機会
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